えびね温泉 |
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国道42号線から、日置川に沿って17Kmほど山あいに入ったところにある温泉。 県道と河川敷の間の細長い土地に、鉄骨造の建物が並んでいる。駐車場の一角に人だかりができているが、これはあとで見物することにして、まずは入浴してみる。 浴場の建物は、12角形のユニークな造り。日置川に面した部分はガラス張りになっていて、眺望も素晴らしい。その湯小屋の中心に、やはり12角形の主浴槽が配置されている。花崗岩張りの洒落た湯船で、石張りの洗い場にざんざんお湯が溢れている。 お湯は、かなり強い硫化水素臭をもつ透明なもの。若干加温しているとのことだが、たいへん柔らかな感じがする名湯である。ただ、気泡発生装置がお湯を引っ掻き回しているのはいただけない。源泉かけ流しは、やはり、静かに味わいたいものだ。 広い休憩室があり、深い山々のみどりを眺めながら、ゆっくり休める。簡単な食事をとることもできる。 最近、ボーリングで掘り当てた新興温泉のように見えるが、じつは古く明治の初めから知られた湯なのだそうだ。1889(明治22)年の水害で一旦源泉が失われるが、昭和の初めに再び湧出に成功し、"山本樓"という屋号で、温泉旅館を営んでいたという。 ところで、先ほどの人だかり、一体何かと見に行ったら、それは温泉水を汲む人々なのであった。立派な販売所があって、みな、一人で何個ものポリタンクに詰めている(10円/L)。 お気に入り指数:★★★★☆
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制作:2006年9月26日 修正:2006年10月1日