浜村温泉 浜村温泉館 気多の湯


既存の浴場(右上)と新設された浴場(左下)


新設された浴場

 浜村温泉は、鳥取市街の西にある温泉地である。

 JR浜村駅前には、かつての賑わいを偲ばせる元温泉街の家並みが続くが、通りを歩く人影はなく、温泉地特有の華やだ雰囲気はない。照明が消された旅館は、一見するとすでに廃業したかのようにしか見えない。お世辞にも、泊まってみたいと思う光景ではないけれど、お湯そのものは決して悪くはない。

 一般客が入浴可能な日帰り入浴施設(浴場)は2か所あるが、共同湯的な位置づけの公衆浴場は15時からなので、市営の浜村温泉館でひと風呂浴びることにする。

 集合住宅のような素っ気のない外観だが、じつはこの建物内に浴場ははない。長い階段を登りつめた小高い丘のてっぺんにあるのだ。身体の不自由な人は利用しづらいので、最近、スロープだけで行ける丘の中腹に男女別浴室と家族湯が増築された。お客は受付の際、希望の浴場を申し出て、ロッカーキーを受け取る仕組みである。

 新浴室にも小さな露天風呂があるらしいが、オススメは以前からある大浴場とのことで、そちらを利用することにする。

 大浴場は、石張りのシックな造り。壁と天井は天然木の内装で、なかなか落ち着ける雰囲気である。
 お湯は、集中配湯システムから供給される浜村温泉のデフォルトで、かすかに特有の匂いがする。循環式だが、浴槽の縁からは常時多くのお湯が溢れていて、鮮度は高いだろう。

 サウナのほかに、露天の岩風呂が併設されていて、遥か眼下に日本海を望みながらの開放的な入浴を楽しむことができた。

 JRの駅から徒歩圏内、国道9号線もすぐという絶好のロケーションにもかかわらず、温泉地全体に元気がないのはなぜだろう。
 もうひと工夫して、関西からの個人客を集めることができれば、今は全列車が通過している京都発の特急スーパーはくとも停車してくれると思う。

お気に入り指数:★★★★☆

施設DATA
温泉名 浜村温泉
施設名 浜村温泉館
施設の種別 日帰り入浴施設
所在地 〒689-0331 鳥取県鳥取市気高町浜村780-2(→地図)
電話番号 0857-82-4567
公式・参考サイト onsenkan(公式サイトか否かは不明)
営業時間 10:00〜22:00(毎月第1水曜日定休(祝日の場合は営業))
料金 大人:420円、小人:210円
無料の備品 石鹸・ボディーソープ・鍵つきロッカー・ドライヤー
※シャンプー・リンスの備え付けはない。
浴場施設 内湯、サウナ、水風呂、露天風呂
駐車 可能
入浴日 2006年8月11日
備考 <0227>
加水(気温の高い時のみ)・循環・加熱・塩素系消毒剤使用

温泉DATA
源泉名 集中配管配湯所
泉質 ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉[低張性-弱アルカリ性-高温泉]
泉温 52.8℃(気温:XXX℃)
湧出量 ---L/min
知覚的試験 ---
pH値 ---
ラドン ---×10-10キュリー
密度 ---g/cm3(20℃/4℃)
蒸発残留物 ---g/Kg
溶存物質総計(ガス性のものを除く) g/Kg
分析年月日 2004年4月23日
情報源 脱衣場の掲示
1Kg中の成分

  
陽イオン mg
ナトリウムイオン 250.1
カリウムイオン 6.9
マグネシウムイオン 1.3
カルシウムイオン 84.3
マンガンイオン 0.1
鉄(II)イオン 0.1
陽イオン合計 342.8
陰イオン mg
フッ素イオン 4.9
塩素イオン 225.1
臭素イオン 0.6
硫酸イオン 373.1
炭酸水素イオン 56.7
陰イオン合計 660.4

非解離成分 mg
メタケイ酸 65.4
メタホウ酸 6.5
メタ亜ヒ酸 0.3
非解離成分合計 72.2
溶存ガス成分 mg
遊離二酸化炭素 1.3
溶存ガス成分合計 1.3

 


鳥取県に戻る

戻る


Copyright (C) 2006 Heian Software Engineering. Allrights Reserved.

制作:2006年9月11日 修正:2006年9月26日