日乃出温泉

 下関市の市街地にある温泉銭湯。

 JR下関駅西口から徒歩約10分、下関漁港の目の前に、木造モルタルの建物があった。何の変哲もない街の銭湯だが、そこで使われているのは、れっきとした温泉である。

 下関駅付近一帯は、かつては本州と彦島を隔てる小門(おど)海峡と呼ばれる海面であった。海峡の中ほどには、暖かい真水が湧く岩礁があることが知られていたが、1929年に始まった埋め立て工事で地底深くに埋もれてしまった。
 1953年、銭湯を開設するために井戸を掘ったところ、生ぬるい湯が湧きだした。そこは、偶然にもかの岩礁の位置であったのである。1959年に正式に温泉利用許可を取得、以来半世紀ちかくにわたって、下関市街唯一の温泉銭湯として親しまれている。

 内部の造りは銭湯そのもの。特別料金なしでミストサウナが利用でき、サウナ付属の水風呂が源泉浴槽となっている。半世紀近く前の温泉分析書では、泉温:32.5℃となっているが、湯口から注がれる"湯"は、もっと冷たい感じだ。
 ジャグジーや電気風呂がついた主浴槽も温泉を使用。こちらは循環式。心なしか滑らかな肌触りの湯であった。

お気に入り指数:★★★☆☆

施設DATA
温泉名 日乃出温泉
施設名 日乃出温泉
施設の種別 銭湯
所在地 山口県下関市大和町1-12-12(→地図)
電話番号 0832-66-4403
公式・参考サイト 下関 日乃出温泉
営業時間 14:00〜22:00(毎週月曜日定休)
料金 大人:360円、中人:150円、小人:80円
無料の備品 鍵つきロッカー・ドライヤー
浴場施設 内湯、ミストサウナ、電気風呂など
駐車 可能(乗用車10台くらい)
入浴日 2006年6月25日
備考 <0221>

温泉DATA
源泉名 日乃出温泉(湧出地:下関市大和町13)
泉質 単純温泉
泉温 32.5℃(気温:21.5℃)
湧出量 ---L/min(ポンプ揚湯)
知覚的試験 無色澄明、無味無臭
pH値 7.7
ラドン 6.4×10-10キュリー
密度 0.9984g/cm3(20℃/4℃)
蒸発残留物 0.7667g/Kg
溶存物質総計(ガス性のものを除く) 878.936g/Kg
分析年月日 1959年6月11日
情報源 玄関の掲示
1Kg中の成分

  
陽イオン mg
ナトリウムイオン 132.8
カリウムイオン 9.941
アンモニウムイオン 0.601
マグネシウムイオン 20.91
カルシウムイオン 87.35
アルミニウムイオン 4.006
鉄イオン 0.120
陽イオン合計 255.728
陰イオン mg
フッ素イオン 0.701
塩素イオン 182.8
水酸イオン 0.009
チオ硫酸イオン 0.015
硫酸イオン 99.39
ヒドロリン酸イオン 0.086
ジヒドロリン酸イオン 0.010
ヒドロ炭酸イオン 321.5
炭酸イオン 0.096
ヒドロケイ酸イオン 0.185
陰イオン合計 604.768

非解離成分 mg
メタケイ酸 18.44
非解離成分合計 18.44
溶存ガス成分 mg
遊離二酸化炭素 15.49
溶存ガス成分合計 15.49

 


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制作:2006年6月29日 修正:2006年7月1日