阿下喜温泉 あじさいの里 |
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三重県いなべ市に今年(2006年)3月21日にオープンしたばかりの公営日帰り入浴施設。 三岐鉄道北勢線阿下喜駅から徒歩数分のところに、"和"の香りを漂わせたシンプルな建物がある。小学生以上400円、それ未満はタダという単純明快な料金体系で、大人だけで行くとずいぶん安い。 浴場には、温泉水を使った主浴槽が2つ。それに、小さなサウナと水風呂がある。屋外には、小さいながらも露天風呂が併設されている。 敷地内にある源泉は、pH:9.0という高いアルカリ度を誇る単純温泉。ほとんど真水に近い湯が毎分106L自噴する。館内の掲示によれば、これが、水風呂を除く全部の浴槽で加水なしのかけ流しで使われているというのだが、湯船に入ったとたん、強烈な塩素臭が襲ってきた。アルカリ性単純温泉特有のすべすべ感を愉しむどころではない。 浴槽からのオーバーフローは壁側にある排水スリットに吸い込まれ、洗い場にお湯が溢れ出ることはない。これでは『何ちゃって循環』と何ら変わるところがないではないか。それに、湧出量と浴槽の大きさを勘案すれば、お湯の鮮度はあまり高いとは言えないだろう。『かけ流し』という看板だけが一人歩きしている。 私が管理者ならば、内湯には温泉水は使わない。その代わり、小さめの露天風呂は、新鮮な温泉水をふんだんにかけ流して、鮮度の高い温泉を賞味できるようにしたいと思う。 ロビーはそう広くはないが、簡単な食事を摂れる飲食コーナーもあった。地元産の農産物などを販売するスペースもある。小さなトレーニングジムや体育館も併設されていて、この4月から始まった市町村による介護予防事業にも活用されるらしい。 三岐鉄道北勢線は、桑名と阿下喜を結ぶ全長20.4Kmのローカル線。レールの幅が80cm弱しかない、いわゆる『軽便鉄道』で、天井に手が届きそうなミニ電車がのんびりと走っている。 2006年9月末までの限定だが、入浴者のための往復割引乗車券が販売されている。西桑名からは、入浴料込みで1,000円。電車賃だけで往復960円だから、大変お得である。 全国でも3路線しかない『軽便鉄道』に揺られて温泉巡り。あなたもいかがであろうか。 お気に入り指数:★★☆☆☆
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制作:2006年6月5日 修正:2006年6月7日