銀山平温泉　白銀の湯

　日本最大の総貯水量を誇る奥只見ダム上流にある日帰り入浴施設。2002年春に開業した。有数の豪雪地帯にあるので、11月半ばから4月始めまで営業休止。つまり、1年の半年強しか営業しないから、山小屋ふうの建物はまだピカピカである。

　建物の2階部分が浴場で、内湯と露天風呂がある。
　内湯は、男女の仕切り壁を除いた3面がガラス張りになっていて、明るい雰囲気。
　露天エリアはそう広くはないが、循環式の浴槽と源泉掛け流しの浴槽があった。ひと月以上前に桜が散ってしまった関西から来ると、真冬とも思えるような残雪の山々を眺めながらの入浴は誠に壮快である。
　お湯は、無色透明のアルカリ性単純温泉で、以前、"丸太沢の湯"として知られた奥只見湖湖畔にある源泉からの引き湯らしい。

　畳敷きの休憩室があり、牛乳やビールの自販機が置かれているが、飲食設備はない。奥只見観光の行き帰りにひと風呂浴びるには絶好の施設であろうと思う。

　浴場の周囲には、林の中に旅館やペンションが点在している。どれも真新しく、かつ、同じような外観の建物ばかりだ。不思議に思って調べてみたら、新しいダムの建設で水没する旅館が補償金をもとに移転してきたものなのだという。美しい奥只見の大自然とは相容れない生臭い話もあるみたいだが、そのへんの経緯を知りたい向きはこちらを参考に...。

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