岩室温泉　岩室健康増進センター よりなれ遊雁の湯

　岩室温泉は、北国街道の宿場町としても栄えた古い温泉地である。木造の老舗旅館が多く残る温泉街は、その長い歴史を感じさせてくれるらしいが、日はとっくに暮れているので、その町並みを観察するには至らない。2か所の日帰り入浴施設があるが、このうち、公営施設でその湯を賞味することにした。

　岩室健康増進センターよりなれ遊雁の湯は、温泉街から小高い丘のへの道を登りきったところにある。
　鉄筋瓦葺きの建物で、1階が浴場、2階が畳敷きの休憩室となっている。隣接する静閑荘で食事も可能とのことだが、今日は既に閉店している。入浴料は500円だが、タオル・バスタオルのレンタル料込みだから、非常に安い。

　タイル張りの浴場には、コンパクトな浴槽がふたつあるが、これは加水・循環らしいから大したことはない。
　すばらしいのが露天風呂。わずかな鉱物臭をもつなめらかな湯が掛け流しになっている。温泉街を見下ろす眺めも秀逸らしいが、今は闇のなかに明かりがポツリポツリと灯っているだけだ。

　終業時刻が迫っていて、あまり長居は出来なかった。今度は、明るい時刻に出直したいと思う。

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