波賀温泉　楓香荘 楓湯

　大阪からクルマで鳥取に行く場合、もっとも順当なルートは、中国道山崎ICから国道29号線をたどるコースである。
　国道29号線沿いにはいくつかの温泉が開発されているが、兵庫県側でもっとも奥にあるのが波賀温泉で、道の駅はがを過ぎてすぐのところに、目立つ看板がある。

　楓香荘は、公営の宿泊施設で、サイクリングコースなどが併設されている。楓湯はその浴場という位置づけだが、外来入浴者もあたたかく迎えてくれる。

　浴室には、ご覧のとおりのシンプルな主浴槽がひとつあるだけだが、広いガラス窓を通して、深い山々の景色を眺めながらの入浴が楽しめる。
　泉質は、中国地方に多い放射能泉(冷鉱泉)。要するに単なる井戸水に限りなく近い"温泉"である。加水・循環を行っているらしいが、嫌な塩素の匂いはまったくなく、優しい肌触りの湯であった。
　浴槽からはかなり大量のオーバーフローがあったが、これがそのまま排水されるのか、あるいは"なんちゃって循環"なのかは判然としない。ごく小さいものだが、サウナも併設。ただし、水風呂はない。

　温泉ファンとしては、550円という入浴料がやや高めに感じられた施設。むしろ、併設のスポーツ施設で1日遊び回ったあとにザブンとつかるお風呂と考えたほうがいいと思う。

お気に入り指数:★★☆☆☆