広瀬温泉　憩いの家

　島根県安来市にある、地元住民向けの公営浴場。1996年にオープンした。

　旧広瀬町の中心部から、飯梨川を渡ってほんの少し山間に入ったところにある。木造平屋のこぢんまりとした施設だが、駐車場は地元ナンバーのクルマでいっぱい。洗面器を手にしたおっちゃん、おばちゃんが次々とやってくる。

　浴室には、定員10人くらいの浴槽がひとつあるだけだが、わずかにうぐいす色を帯びた湯が滔々とかけ流されており、思わずニンマリしてしまう。

　泉質は、ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉。島根県東部の日本海沿いにはなぜか硫酸塩泉が多い。硫酸イオンを含む温泉は、昔から"中風の湯"などと呼ばれ、血管拡張により血圧を下げる効果が大きいというから、日常的に入る湯としては最適であろう。

　先輩諸氏のサイトを拝見すると、硫酸塩泉には『キシキシする浴感』があるとの記載が多い。しかし、私自身は未だにその感触がわからない。こればかりは、多くの湯につかって会得するしかない訳で、まだまだ私の経験が足りないということだと思う。

　8畳の休憩室が2間あって、ゆっくり横になって休むことができる。飲みものの自販機はあるが、飲食施設はない。

　近くには、同じ源泉を使う富田山荘がある。HPによれば、こちらも100%かけ流しで露天風呂もあるというから、次に行くときはぜひ入ってみたい。

お気に入り指数:★★★★☆