氷見岩井戸温泉　潮の香亭

　富山県氷見市にある日帰り入浴施設。隣接するホテルが経営している。

　ホテル脇の坂道を登りつめたところに、木造平屋の質素な湯屋がある。岩風呂の内湯がひとつあるだけだが、湯船そのものはかなり広い。

　お湯は、典型的な食塩泉。口に含むと、強い塩味があり、鼻腔には海水のような磯の香りがひろがる。非加水(夏期を除く)、非加熱、非循環の最上級の温泉である。

　日本温泉協会発行の新しい天然温泉表示看板が誇らしげに掲げられており、泉質には相当の自信がある様子である。

　少々古びたソファが並ぶ休憩室があるが、飲食施設はない(隣接するホテルのレストランを利用)。

　氷見は、富山湾北西部に位置する漁業のまち。四季を通じて新鮮な魚介が手に入るが、ことに冬場のブリは、『氷見の寒ブリ』としてその名が全国に知られている。

　この日は、金沢に宿をとっていたので、温泉に浸かっただけであったが、今度は泊まりがけで再訪し、きときと(地元方言で、"新鮮な"・"とれとれの"の意)の寒ブリを賞味したいものだ。

お気に入り指数:★★★★☆