雲仙温泉 雲仙宮崎旅館


庭園内にある噴気口


源泉となっている邪見地獄

 1929年創業の老舗旅館。ホームページの宿泊料を見ると相当に高級な宿だが、連休直前、ネット上で案外安価に予約できた。

 火山性のガスと熱水が噴き出す地獄に隣接しており、窓を開けると芳しい硫黄臭を嗅ぐことができる。
 広大な日本庭園が自慢のひとつだが、その中にも地獄の噴気口があるのが面白い。灰色の泥水の中から、ポコリポコリと水蒸気を含んだ泡が出てくる。

 雲仙温泉街は国立公園内にあって、開発行為が厳しく規制されており、源泉のボーリングは許可されない。
 そこで、大浴場には、地獄に自噴した高温の酸性泉を引き湯している。ご覧のとおりシンプルなものだが、強い硫化水素臭を伴う白濁した湯は火山地帯特有のもので、満足した。
 小さいながらも露天風呂もある。古い旅館にしばしば見られる、増設型の露天だが、開放感のある入浴を楽しめる。

 2つの浴槽ともに、循環なしのかけ流しである。
 源泉は、pH:2.8という酸性泉だが、温度調節のために加水されており、口に含んでも酸っぱい味はしない。

 高級旅館であるから、食事やサービスは満点であったことは言うまでもない。

お気に入り指数:★★★☆☆

施設DATA
温泉名 雲仙温泉
施設名 雲仙宮崎旅館
施設の種別 旅館
所在地 〒854-0621 長崎県南高来郡小浜町雲仙320(→地図)
電話番号 0957-73-3331
公式・参考サイト 雲仙宮崎旅館
雲仙観光協会
営業時間 (宿泊で利用)
料金 (宿泊で利用)
無料の備品 ボディーソープ・シャンプー・鍵つきロッカー・ドライヤー・バスタオル・タオル・化粧品
浴場施設 内湯・露天風呂・サウナ・水風呂
駐車 可能
入浴日 2005年9月22日
備考 <0168>

温泉DATA
源泉名 邪見地獄(湧出地:長崎県南高来郡小浜町雲仙320番地)
泉質 単純酸性温泉[低張性-酸性-高温泉]
泉温 79.2℃(気温:25.0℃)
湧出量 ---L/min(自噴)
知覚的試験 乳白色、蛋白石濁、酸味、硫化水素臭
pH値 2.5
ラドン ---×10-10キュリー
密度 1.0005g/cm3(20℃)
蒸発残留物 0.540g/Kg
溶存物質総計(ガス性のものを除く) 0.459g/Kg
分析年月日 年月日
情報源 脱衣場の掲示(温泉分析書のコピー)
1Kg中の成分

  
陽イオン mg
水素イオン 3.5
ナトリウムイオン 5.4
カリウムイオン 2.7
アンモニウムイオン 13.3
マグネシウムイオン 2.2
カルシウムイオン 8.7
アルミニウムイオン 7.3
鉄(II,III)イオン 4.7
陽イオン合計 47.8
陰イオン mg
フッ素イオン 0.3
塩素イオン 13.2
臭素イオン 0.2
ヨウ素イオン 0.1
硫酸水素イオン 30.5
硫酸イオン 261.5
チオ硫酸イオン 0.3
リン酸二水素イオン 0.3
陰イオン合計 306.4

非解離成分 mg
硫酸 0.3
メタケイ酸 103.8
メタホウ酸 0.4
非解離成分合計 104.5
溶存ガス成分 mg
遊離二酸化炭素 2.9
遊離硫化水素 0.3
溶存ガス成分合計 3.2

 


長崎県に戻る

戻る


Copyright (C) 2005 Heian Software Engineering. Allrights Reserved.

制作:2005年10月2日 修正:2005年10月2日