神鍋温泉 かんなべ湯の森・ゆとろぎ


水着着用ゾーン

 道の駅 神鍋高原に併設された日帰り入浴施設。1994年の開業。

 スキー場脇の森の中に、風穴風呂、柱の風呂、温室風呂など、凝った仕掛けの浴場があるが、すべて水着着用の入浴施設である。湯川と称する露天風呂は、事実上の遊泳プール。子供たちの歓声が響いていた。

 ヨーロッパでは、温泉は水着で入るのが常識であり、ひと昔まえには、日本でも同様の施設が数多く造られた。けれども、平均的日本人の感覚では、お風呂はあくまでも裸で入るもの。時代がいかに変化しようと、日々の生活に根差した感覚は、容易には変わらない。私の見るところ、どの施設でも、水着着用浴場の人気はいまひとつのようだ。

 日本人的温泉ファンの私としては、水着着用温泉は願い下げ。500円だけ払って、林の風呂と名付けられた裸浴場のみを試すことにした。

 土蔵風や民家風など、3か所の浴場があって、うち、2か所を男女別に割り当てる仕掛け。シーズン中は残りの1か所も男女いずれかに開放している。私が訪れた日は、幸運にも2か所の浴場が男性用となっていた。

 1か所は、カラフルな豆タイルが貼られた浴室。もう1か所は、土蔵のお風呂。それぞれに内湯(主浴槽)とジャグジー、露天風呂、洗い場がセットされている。いずれも、戦前の日本家屋を彷彿させる落ち着いたデザインである。

 お湯は、28.5℃の単純温泉。分析表を見る限り、限りなく真水に近い。高いアルカリ度を誇るが、循環しているためか、"アル単"特有のなめらかさはあまり感じなかった。

 これまたどこか懐かしい感じがする(---昔、里帰りする母に連れられて行ったおじいちゃん・おばあちゃんの家みたい!)8畳間の休憩室があり、ゴロンと横になることができる。

 神鍋高原は、関西人にはよく知られたスキー場。冬場は帰宅前にひと風呂浴びるスキーヤーで混雑するゆとろぎも、シーズンオフはひっそりとしている。
 2003年11月、神鍋高原と村岡を結ぶ国道482号線蘇武トンネル(全長:3,692m)が開通して、両者の往来は飛躍的に便利になった。

お気に入り指数:★★★☆☆

施設DATA
温泉名 神鍋温泉
施設名 かんなべ湯の森・ゆとろぎ
施設の種別 日帰り入浴施設
所在地 〒669-5372 兵庫県豊岡市日高町栗栖野60-1(→地図)
電話番号 0796-45-1331
公式・参考サイト (株)日高振興公社
神鍋観光協会
営業時間 10:00〜21:00(11月〜3月は20:00まで、最終受付は営業終了時刻の30分前、年中無休)
※水着着用ゾーンは、毎週水曜日(休日の場合は翌木曜日)休業(7月20日〜8月31日を除く)
料金 大人(高校生以上):500円、小人(3歳〜中学生):300円
※水着着用ゾーンを含む全施設利用は、大人(高校生以上):1,300円、小人:800円、幼児(3歳〜幼稚園):500円
無料の備品 ボディーソープ・シャンプー・鍵つきロッカー・ドライヤー
浴場施設 内湯、露天風呂
駐車 可能
入浴日 2005年8月25日
備考 <0159>
加水:なし、加熱:あり、循環、消毒剤使用

温泉DATA
源泉名 城崎郡日高町太田字カナベ山158-84
泉質 アルカリ性単純温泉[低張性-アルカリ性-低温泉]
泉温 28.5℃(気温:21.5℃)
湧出量 580L/min
知覚的試験 無色、澄明、無味、わずかに硫黄臭を感ずる。
pH値 8.66
ラドン 5.18×10-10キュリー
密度 0.99810g/cm3(20℃/4℃)
蒸発残留物 0.206g/Kg
溶存物質総計(ガス性のものを除く) 0.190g/Kg
分析年月日 1990年5月23日
情報源 ロビーの掲示
1Kg中の成分

  
陽イオン mg
ナトリウムイオン 47.7
カリウムイオン 0.23
カルシウムイオン 4.91
陽イオン合計 51.0
陰イオン mg
フッ素イオン 0.92
塩素イオン 6.59
硫酸イオン 20.0
炭酸水素イオン 86.8
炭酸イオン 1.50
陰イオン合計 115.8

非解離成分 mg
メタケイ酸 18.3
メタホウ酸 4.41
非解離成分合計 22.7
溶存ガス成分 mg
遊離二酸化炭素 0.3
溶存ガス成分合計 0.3

 


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制作:2005年8月25日 修正:2005年8月28日