城崎温泉 さとの湯 |
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関西で、『もう一度行きたい温泉は?』というアンケートを行うと、城崎は必ず上位にはいる。 山陰本線城崎温泉駅前にあるさとの湯は、2000年7月に新築開業した公衆浴場(外湯)である。 入浴料800円は、歴史ある温泉地の外湯の料金ではなく、むしろ大都市近郊のスーパー銭湯のそれに近い。無論、その内容も、もはや昔ながらの外湯の次元ではなく、スーパー銭湯そのものと言っていい。 自販機で入浴券を購入し、下足ロッカーの鍵とともにフロントに差し出すと、脱衣ロッカーキーが手渡される。洋風と和風、2つの浴室があって、男女交替制となっているのもスーパー銭湯と同じだ。ただし、下駄を履き・ 浴衣姿で訪れる宿泊客が少なくないことだけが違う。旅館の宿泊客には、入浴券が無料で配布されることになっている。 内湯は、青いタイル張りの主浴槽のほかに、ジャグジーが設備されている。ミストサウナもあり、内部にはハーブの香りが漂う。 お湯は、かすかな塩味を感じる無色透明なもの。あとで飲泉場で味見した源泉とは、だいぶ違う印象をもった。加水・循環式で、加熱をしてない点で辛うじて有名温泉地の外湯の面目を保っていると言える。 ロビーには、畳敷きの広い休憩室があって、湯上がりのひとときをゆっくり過ごすことが出来る。飲み物の自販機はあるが、食堂やマッサージの施設はない。 地元の城崎町(2005年4月1日付で隣の豊岡市と合併した)では、町全体を"温泉テーマパーク"として整備しているのだという。このさとの湯を見ると、そのコンセプトがよくわかるような気がする。 ちょっとうるさい温泉ファンからは批判的な意見が聞こえて来そうだけれど、私個人としては、好意的に見守りたいと思っている。 昔のやり方にのみ拘る多くの温泉地は、年々衰退しているのが事実なのだから。 お気に入り指数:★★★☆☆
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制作:2005年8月15日 修正:2005年8月17日