木津温泉 しらさぎ荘 |
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木津温泉駅とKTRの普通列車 |
相当にマニアックな温泉である。 一見したところ、廃業した温泉旅館が庭先を有料駐車場にしているようにしか見えない。"駐車場"の料金所みたいなところで入浴料を払い(貴重品があればここで預ける)、別棟の湯屋に向かう。 モダンで質素な陸屋根の湯屋は、恐らく築後半世紀位は経ているのではないか。少々カビくさい浴室には小判形の浴槽があって、無色透明の超ぬる湯が大量に掛け流されている。 脱衣場に掲げられた温泉分析書によれば、泉温:36.1℃の単純温泉。源泉温度がかように低い場合、加熱して浴用に供する場合がほとんどだが、しらさぎ荘では、年間を通じて加熱は行っていない。 当然、冬場の入浴は相応の覚悟を要するが、炎天下、北近畿タンゴ鉄道(KTR)木津温泉駅から徒歩で訪れた私にとっては、体温に近いその湯は至極快適であった。温泉分析書に記された"極微硫化水素臭"は感じられなかったけれど、なめらかな湯の感触を確かめながら、浮遊感のある入浴を愉しんだ。 木津温泉は、京都府では数少ない自噴の温泉(→京都府レッドデータブック 自然現象)。 1966年、松本清張が『Dの複合』を執筆した温泉地としても知られており、彼が滞在した老舗旅館には、当時の客室がそのまま残されている。 お気に入り指数:★★★☆☆ |
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制作:2005年08月18日 修正:2013年11月15日