巨大な池原ダムのアーチ式えん堤直下に、テニスコートやグランド、ロッジやバンガローを備えた下北山スポーツ公園がある。
下北山温泉きなりの湯は、その中にある公営日帰り入浴施設である。
古い茅葺き農家をイメージした外観で、"槙の湯"・"栃の湯"の2つの浴場が男女日替わりで利用できる。
"槙の湯"は、天然木をふんだんに使った浴室で、温泉をゆったり楽しむためのもの。他方、"栃の湯"には、石材を使った主浴槽のほかに、ジャグジーやサウナ、打たせ湯などがあって、多彩な入浴方法を提案しているのだという。露天風呂は双方にあり、この日は"栃の湯"が男性用となっていた。
掛かり湯をしてから、まずは内湯に入ってみる。
わずかに黄色く濁ったお湯で、重曹泉特有のなめらかさを感じた。露天エリアは面積こそ広いものの、浴槽そのものはあまり大きくない。夕やみが迫っていたので正確な色はわからないが、内湯よりもやや薄い印象である。
加水の有無を知りたかったが、先月(2005年5月)から温泉利用入浴施設に義務づけられているはずの、循環・加水・加熱・消毒剤/入浴剤投入に関する表示は見当たらなかった。
館内には、地元食材を使った料理を出すレストランがある。また、畳敷きの広い休憩室もあるので、湯上がりのひととき、ゴロンと横になって休息することもできる。
お気に入り指数:★★★☆☆
