白山杉の子温泉

 国道157号線沿いにある少々怪しい系の温泉。
 鉄骨トタン葺きの工場みたいな建物で、看板がなければ通り過ぎてしまいそうである。"ゆ"と染め抜かれた暖簾をくぐると、ジュースの冷蔵ショーケースやアイスクリームストッカーが雑然と置かれていて、その先に受付のおばさんがいた。入浴料330円を払って、脱衣場に向かう。

 浴場は、予想に反して、タイル張りの清潔かつ機能的なものであった。
 ここに木製の浴槽が置かれ、透明なお湯が音もなく溢れている。思わずほくそ笑む純粋な掛け流しである。源泉温度が適当なため、加水や加熱は行わず、そのまま浴用に使っているのだという。

 泉質は、いわゆる"アル単"---アルカリ性単純温泉だが、溶存物質が0.963g/Kgもあり、あと少しで"ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉"という泉質名がつくレベルである。pH:9.2とアルカリ度はかなり高いが、ぬめり感がそう強くないのは、重曹成分がほとんど含まれていないからだろうと思う。

 風情や雰囲気という点ではいまひとつだが、あくまで"源泉掛け流し"を追求する温泉ファンなら、一度は訪ねて損はない温泉である。

お気に入り指数:★★★★☆

施設DATA
温泉名 白山杉の子温泉
施設名 白山杉の子温泉
施設の種別 日帰り入浴施設
所在地 〒920-2322 石川県白山市佐良タ121(→地図)
電話番号 0761-95-5873
公式・参考サイト ---
営業時間 10:00〜20:30(最終受付 20:00)
料金 大人:330円、小人:160円
無料の備品 特になし
浴場施設 内湯
駐車 可能
入浴日 2005年5月5日
備考 <0133>

温泉DATA
源泉名 白山杉の子温泉(1号源泉)(湧出地:石川県石川郡吉野谷村字佐良タ121)
泉質 アルカリ性単純温泉[低張性-アルカリ性-高温泉]
泉温 43.7℃(気温:5.6℃)
湧出量 193L/min
知覚的試験 無色透明、無味無臭
pH値 9.2
ラドン 2.6×10-10キュリー
密度 0.9992g/cm3(20℃)
蒸発残留物 0.919g/Kg
溶存物質総計(ガス性のものを除く) 0.963g/Kg
分析年月日 1987年12月7日
情報源 ロビーの掲示(温泉分析書のコピー)
1Kg中の成分

  
陽イオン mg
ナトリウムイオン 232
カリウムイオン 1.2
アンモニウムイオン 0.1
カルシウムイオン 69.3
陽イオン合計 302.6
陰イオン mg
フッ素イオン 1.1
塩素イオン 195
臭素イオン 0.5
水酸イオン 12.7
硫酸イオン 389
炭酸イオン 14.2
メタホウ酸イオン 9.7
陰イオン合計 622.2

非解離成分 mg
メタケイ酸 38.6
非解離成分合計 38.6
溶存ガス成分 mg
溶存ガス成分合計 0.0

 


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制作:2005年5月5日 修正:2005年5月8日