『松任CCZ温泉』の名でも知られる公営日帰り入浴施設。
CCZとは、Coastal Community Zoneの頭文字をとったもので、"地域の人々と海辺を結ぶ、ふれあいの空間"なのだそうだ(全国コースタル・コミュニティ・ゾーン整備推進協議会)。
鉄筋コンクリート造の立派な建物で、2階部分が浴場になっている。
浴場は、広いガラス窓と高い天井をもつもの。ヘタな露天風呂よりずっと開放的な感じがする。もっとも、目隠しを兼ねた植え込みがあるので、湯船に浸かった姿勢では、海や海岸を望むことはできない。
巨大な主浴槽には、うぐいす色に透き通った食塩泉が満たされている。昨日から、無色透明無味無臭の温泉にばかり入っていたから、その存在感は強烈だ。
露天風呂はあまり広いものではないが、陽光を浴びながらの入浴は爽快である。ただし、すぐ横を北陸自動車道の本線が通過しているので、その騒音が少々耳障りではある。
露天風呂の湯口には、"源泉飲泉口"の表示があって、飲泉も可能。試しに口に含んでみたが、強烈な塩味と苦味を感じた。掛け流しか否かは判定できなかったが、少なくとも新湯の投入率はかなり高いのではないか。
大広間が休憩所として開放されており、うれしいことに飲食物の持ち込みもOKである。フルサービスのレストランも併設。
松任海浜温泉に隣接する北陸道徳光PAは、ハイウエイオアシス松任海浜公園として整備が進められている。高速道をおりることなく、PAにクルマを置いたまま、海岸を散歩したり、買い物をすることができる施設である。まあ、このへんが、国土交通省が音頭をとったCCZたるところであろう。
ことにショッピングセンター(松任車遊館)は巨大なもので、大変なにぎわいであった。もちろん、松任海浜温泉に行くこともできるから、高速道路のドライブ途中に一浴あびるといった使い方もできると思う。
お気に入り指数:★★★★☆
