箕面湯元 水春

　箕面市のショッピングセンターにあるスーパー銭湯。2004年暮れに新規開業したが、遅れていた温泉掘削工事が竣工して、2005年4月26日から晴れて天然温泉浴場となった。

　建物に足を踏み入れると、耳をつんざくような電子音が充満している。1階のかなりの部分がゲームセンターとなっているのだ。ほっこり心を解放する温泉とはまったく相いれない雰囲気だけれど、エスカレータで2階に上がると、そこには落ち着いた感じの箕面温泉水春のエントランスがあった。

　浴室の構造は典型的なスーパー銭湯と言ってよく、屋内部分には、主浴槽のほか、ジャグジーやサウナなど多彩な浴槽が並ぶ。露天エリアにも、檜風呂、岩風呂、ツボ湯、寝湯、腰掛け湯等々、これでもかと思う位の多くの浴槽がある。
　建物が傾斜地に建っているので、男性用の露天風呂は、借景とする里山と同じ高さにある。昼間の入浴ならば、結構な解放感があるのではないかと思う。

　注目の温泉は、露天岩風呂の3つの浴槽で使われている。このうち、もっとも高いところにある浴槽は、"源泉掛け流し"とのこと。確かに無粋な吸い込み口はなく、溢れたお湯はそのまま下にある第2、第3の岩風呂に流れ込む仕組みになっている。
　夜間に入浴したので正確な色はわからないが、わずかに白濁したお湯で、味や匂いはほとんどない。脱衣場に掲げられた温泉分析書の写しによれば、溶存物質:5.632g/Kgというかなり濃い含食塩-重曹泉のはずだが、いわゆるぬめりはほとんど感じなかった。
　湧出量はわずかに26L/minとのことで、加水せずに"掛け流し"を実現するには少々苦しいのではないかと思う。なお、加水の有無については、表示がない。

　本格的な食事ができる食堂、マッサージに理髪店など、スーパー銭湯定番の施設が揃っているが、同じ建物の中に有名お好み焼き店やラーメン店、回転寿司店も入居しているので、そちらで食事を楽しむのも一考だ。

お気に入り指数:★★☆☆☆