三重県伊賀市---旧阿山郡島ケ原村にオープンしたばかりの日帰り入浴施設。もともとオートキャンプ場などがあったが、合併を前にして天然温泉を掘り当てた。
洋風の"鯛ケ瀬"、和風の"亀乃瀬"の2つの浴場があり、男女日替わりとなっている。私が訪れた日は、前者が男湯であった。
屋内には、主浴槽のほか、ジャグジーと源泉風呂がある。
温泉ファン注目の源泉風呂は、たたみ2畳ほどの広さ。竹筒から源泉が滔々と注がれ、浴槽の縁から、思わずニンマリとするオーバーフローがある。恐らく加温をしているのであろうが、浴槽には吸い込み口と吹き出し口があるので、ワタシ流の定義で言う『掛け流し』ではない。けれども、湯の鮮度は限りなく高いと思う。
泉質は、関西では数少ない等張性温泉で、陽イオンの主体はナトリウム、陰イオンは塩素イオンが2、炭酸水素イオンが1の割合である。ぬめり感はあまりなく、舐めると強い塩味を感じた。
温度・浸透圧ともに人体とほぼ同じ湯につかると、何ともいえない安堵感を覚える。オススメである。
屋外には、露天風呂と寝湯、サウナ、水風呂がある。男女共用のためか、高い目隠し塀があって、眺望はいまひとつ。循環式だが、源泉風呂と同じ湯が贅沢に使われているようだ。
湯上がりには、広いロビーと畳敷きの広間(休憩処『いっぷく屋』)で寛ぐことができる。
ありがちな清涼飲料水の自販機は見当たらす、代わりに100%のフレッシュジュースが売られていたので試飲したが、大変旨かった。"自然"に拘る姿勢に拍手を送りたい。
このほか、渡り廊下でつながった"賑い棟"には、2つの食堂(『麦屋長兵衛』・『どんど』)がある。いずれも、地元産の食材を活かしたフルサービスのレストランで、ゆったりとした食事を楽しめそうだ。
入浴料は800円だが、これで持ち帰り可能なハンドタオルとバスタオル(レンタル)がつくので、手ぶら入浴もOKだ。
『バスタオル・フェイスタオル集めてん』と称するキャンペーンが行われていて、ハンドタオル返却またはバスタオル不使用でスタンプ各1コが捺される。スタンプ10コで入浴1回無料となる。
