鳴尾浜温泉 熊野の郷 |
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兵庫県西宮市、阪神甲子園球場の近くにある温浴施設。 和歌山県新宮市は、紀伊山地で産出される材木の集散地として知られている。それゆえ、ここ熊野の郷も、木材をふんだんに使った落ち着いた内装が特徴である。和風・洋風の2種類の浴室があり、私が訪れた日は、前者が男湯となっていた。 石張りの内湯はシックな装い。サウナや水風呂、ジャグジーのほか、源泉掛け流しの浴槽もある。広いガラス窓の外には、露天風呂と一人用の木風呂(掛け流し)があり、このうち木風呂は、直径1mを超える太い丸太をくりぬいた1ピースもので、圧巻だ。ただし、浴室が建物の2階にあるので、露天部分はあまり広くはない。 お湯は、重曹泉系の単純温泉。わずかにうぐいす色を帯びたサラリとした湯で、かすかに特有の甘い匂いがある。いわゆるぬめり感はほとんどない。水風呂以外の全浴槽で使用されているという。 館内には、フルサービスのレストランとやや高級な和風創作料理を提供する食事処、エステサロンなどがある。これらはいずれもロッカーキーを提示するだけで利用可能(退館時に入浴料を含めて精算)。再入浴も可能なシステムで、スーパー銭湯というより健康ランドに近い。
"入浴だけ"の利用者にもタオルが貸し出されるので、それを考えれば料金は普通のスーパー銭湯並み。畳敷きの休憩室は誰でも利用できるが、追加料金(850円(土日祝 1,050円))を払うと館内着が貸与されたうえに、ゆったりしたリクライニングチェアがあるVIPルームで休むことができるという。 VIPルームや高級食事処は、お子さまお断り。スーパー銭湯の喧騒に辟易している大人の温泉ファンには、格好の安らぎの湯と言えるであろう。 お気に入り指数:★★★★☆
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