香肌峡温泉 飯高駅 いいたかの湯

 国道166号線の道の駅:飯高駅に併設された立ち寄り湯。2004年11月25日にオープンしたばかりである。

 源泉は、古くからこの地の川原"赤湯波"に自噴していたという冷鉱泉。溶存物質4.91g/Kgというかなり濃厚なもので、二酸化炭素が1523mg/Kgも含まれている。しかし、湧出量が12L/minと僅少なため、4倍希釈のうえで主浴槽と露天風呂に使用されているのだそうだ。
 加水・循環のため、炭酸ガスは完全に抜けている。あまり特徴的な感触はないけれど、長くつかっていると、肌に多少のぬめりが感じられる湯であった。

 個性のなさを補うためではなかろうが、浴場内には郊外のスーパー銭湯顔負けの様々な浴槽が設備されている。
 主浴槽のほか、薬草風呂と釜風呂、蒸し風呂、サウナに水風呂がある。屋外には露天風呂とマキ風呂、打たせ湯があり、ゴロンと横になれるスペースもある。どの浴槽もカルキ臭は皆無で、これは非常に歓迎すべきことだ。

 私が訪れた時にはすでに閉店していたけれど、地元の食材を食べさせてくれるレストランがある。また、この4月には、農産物販売施設やそば打ち体験施設が完成する予定とのこと。
 入浴料600円は標準的な値段と言えるが、持ち帰り可能なハンドタオルが含まれていて、ドライブ途中にひと風呂浴びるのにも最適だろう。

 2005年1月1日、(旧)松阪市、嬉野町、三雲町、飯南町、飯高町の5市町が対等合併して、(新)松阪市が誕生した。
 もとの飯高町は、奈良県境にそびえる高見山(1,248m)をはじめとする1,000m級の峰々に囲まれた山あいのまち。5市町のなかではもっとも広い町域を有していたが、人口わずかに5,500人とこちらは最小であった。
 事実上の吸収合併で自治体としての飯高町は消滅してしまったけれど、その直前に町の名を冠した温泉が完成したのは、決して偶然ではなかろう。

お気に入り指数:★★★☆☆

施設DATA
温泉名 香肌峡温泉(かはだきょうおんせん)
施設名 飯高駅 いいたかの湯
施設の種別 日帰り入浴施設
所在地 〒515-1502 三重県松阪市飯高町宮前177(地図)
電話番号 0598-46-1111
参考サイト (旧飯高町役場)
営業時間 10:00〜21:00(最終受付 20:00、毎週水曜日定休(祝日の場合は翌日))
料金 大人:600円、小人:300円、65歳以上:400円
無料の備品 ボディーソープ・シャンプー・鍵つきロッカー・ドライヤー・タオル(持ち帰り可)
浴場施設 内湯、露天風呂、蒸し風呂、サウナ、水風呂、打たせ湯など
駐車 可能
入浴日 2005年1月13日
備考 <0104>

温泉DATA
源泉名 香肌峡温泉 いいたかの湯(湧出地:三重県飯南郡飯高町大字宮前171-1)
泉質 含二酸化炭素-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉[低張性-中性-冷鉱泉]
泉温 18.1℃(気温:27.5℃)
湧出量 12L/min(動力揚湯 水中ポンプ式 0.6Kw)
知覚的試験 無色透明、弱い塩味及び炭酸味、無臭
pH値 6.3
ラドン 0.7×10-10キュリー/Kg
密度 1.0036g/cm3(20℃)
蒸発残留物 4.04g/Kg(130℃)
溶存物質総計(ガス性のものを除く) 4.91g/Kg
分析年月日 ---
情報源 脱衣場の掲示
1Kg中の成分

  
陽イオン mg
ナトリウムイオン 1469.0
カリウムイオン 16.0
マグネシウムイオン 46.1
カルシウムイオン 56.4
第一鉄イオン 1.6
リチウムイオン 1.1
ストロンチウムイオン 3.0
バリウムイオン 1.3
亜鉛イオン 3.4
陽イオン合計 1598.0
陰イオン mg
フッ化物イオン 8.8
塩化物イオン 1373.0
臭化物イオン 3.8
硫酸イオン 12.0
炭酸水素イオン 1811.0
炭酸イオン 0.3
陰イオン合計 3209.0

非解離成分 mg
メタケイ酸 17.4
メタホウ酸 87.4
非解離成分合計 104.8
溶存ガス成分 mg
遊離二酸化炭素 1523
溶存ガス成分合計 1523

 


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制作:2005年1月14日 修正:2005年1月19日