勝浦温泉　ホテル浦島

　勝浦温泉名物の巨大温泉リゾート。

　お客は、勝浦港にある桟橋から、亀を模した専用の送迎船でチェクインする。館内には7つの浴場があり、ホテルの中だけで"温泉めぐり"ができる。カラオケバーや居酒屋、ゲームコーナー、土産物のショッピングモールまであって、"夢の竜宮城"から一歩も出ずに、ひと晩たっぷりお楽しみくださいという趣向である。

　旅行に出かけてまで、普段と変わらぬカラオケはいかがなものかと思うが、その温泉は一浴の価値がある。

　有名な忘帰洞は、天然の海蝕洞を風呂にしたもの。巨大な洞窟にいくつもの浴槽がある。砕ける波と風の音が高い天井に反響して、野趣溢れる入浴を快適に楽しめる。
　お湯は、強い硫化水素臭がある白いにごり湯。浴槽ごとに微妙に温度や透明度が違う。豪快な舞台装置といかにも温泉らしい湯。その名のとおり、思わず帰ることを忘れてしまう風呂である。

　ロビーで休憩したあと、今度は山上露天風呂に入る。
　スペースウオーカーと称する長いエスカレータに乗ること5分。太平洋と勝浦湾を見下ろす場所に、露天風呂のみの浴場がある。
　忘帰洞と同じ湯を使った岩風呂と透明な湯が満たされた木風呂があり、海風に吹かれながらの入浴は、まことに爽快であった。

　本来は泊まりがけで楽しむ施設だが、実は日帰り入浴もできる。と言うか、温泉ファンには、絶対こちらがオススメ。

　日帰り入浴は1,000円(タオルつき)。内容を考えれば決して高くはないけれど、同じく1,000円のランチバイキングを利用すると、入浴料は500円になる。つまり、1,500円で昼食を摂り、温泉にも入れるのである。
　夕食前には相当な混雑になるであろう各浴場も、昼間はガラガラ。忘帰洞・山上露天風呂ともに私ひとりの"貸切"であった。

　なお、昼間の時間帯は清掃のため休止される風呂もあるので、予め綿密な計画をもって訪問されるのがよい。

お気に入り指数:★★★★☆

施設DATA
温泉名	勝浦温泉
施設名	ホテル浦島
施設の種別	ホテル
所在地	〒649-5334　和歌山県東牟婁郡那智勝浦町勝浦1161(→地図)
電話番号	0735-52-1011
公式サイト	ホテル浦島
営業時間	09:00〜19:00(外来入浴)
料金	大人:1,000円、小人:500円(タオルつき) ランチバイキング(11:30〜14:00, 大人:1,000円)利用者は、入浴料を500円に割り引き。
無料の備品	ボディーソープ・シャンプー・鍵つきロッカー・ドライヤー・化粧品・カミソリ
浴場施設	館内に7か所
駐車	可能
入浴日	2004年11月4日
備考	<0088>

1Kg中の成分

　 　　　

　　　　

陽イオン mg ナトリウムイオン 1239 カリウムイオン 25.9 マグネシウムイオン 75.7 カルシウムイオン 407.0 鉄(II)イオン 0.3 マンガンイオン 0.2 陽イオン合計 1748

陰イオン mg フッ素イオン 2.9 塩素イオン 2684 硫化水素イオン 0.5 硫酸イオン 284.8 炭酸水素イオン 33.6 チオ硫酸イオン 13.0 メタケイ酸水素イオン 0.5 陰イオン合計 3019

非解離成分 mg メタケイ酸 30.1 メタホウ酸 0.8 非解離成分合計 30.9

溶存ガス成分 mg 遊離二酸化炭素 1.0 硫化水素 0.1 溶存ガス成分合計 1.1

　

浴　場	入浴可能時間
忘帰洞(男女)*	05:00〜10:00, 12:00〜23:00
ハマユウの湯(女)	06:00〜09:00, 16:00〜24:00
滝の湯(男)	06:00〜09:00, 16:00〜24:00
玄武洞(男女)*	05:00〜12:00, 16:00〜23:00
磯の湯(男女)*	06:00〜09:00, 16:00〜24:00
山上露天風呂(男女)	06:30〜10:00, 15:00〜22:00
なぎさ浴場(男女)	06:00〜10:00, 16:00〜23:00