大和温泉 奈良健康ランド


檜風呂


打たせ湯


豪華で快適なロビー

 奈良県天理市にある健康ランド。1987年オープン以来、大浴場のプール(?)が名物だったが、2000年に大改装され、本格的な温水プールが併設された。

 肝心の温泉は、地下800mから湧出する食塩泉である。
 内湯の天然温泉浴槽、それに、屋外の露天風呂と打たせ湯で使用されている。以前は、茶褐色に濁った湯であったような気がするが、今回、久しぶりに訪れたら、僅かに黄緑色を帯びた透明な湯となっていた。
 わずかに特有の鉱物臭があり、弱い塩味を感じる。内湯より、露天風呂のほうが明らかに塩味が強いから、内湯は、あるいは加水しているのかも知れない。
 更衣室には、温泉成分の詳細が掲示されている。分析は1997年だが、地元保健所による適応症の決定は2004年9月26日。温泉分析から適応症の決定まで、7年以上を要している。この夏、話題になった"ニセ温泉"問題が、あるいは影響しているのかも知れない。

 もっとも、この施設の真価は、このちょっとうさん臭い天然温泉ではない。

 たった1,000円(1月5日から12月31日までのキャンペーン価格---だそうだが、事実上の正規入浴料である)で、タオルや館内着・アメニティグッズつきの入浴はもちろん、温水プールや仮眠室まで利用できる抜群のコストパフォーマンスである。

 大浴場の薬草風呂は開業以来のもので、天然温泉浴槽と共に人気が高い。檜風呂は、浴槽全面が木張りの本格的かつ広々としたもの。ドライサウナはあまり利用しないが、ミストサウナは私のお気に入りだ。

 安価な健康ランドと言うと、設備の更新もままならないヨレヨレの施設を連想されるかも知れないが、厚い絨毯を敷き詰めた館内は、手入れも行き届いていて、まったく不愉快な思いはしない。

 館内には3か所の飲食施設がある。
 このうち、セルフサービス式の"ランドマーク"は、下手なカラオケを強制的に聞かされる。オススメは居酒屋風レストラン"卑弥呼"で、街の居酒屋と変わらぬ値段で、個性的な創作料理を愉しめる。

 健康ランドであるから、退館まで入浴は何度でもOK。
 快適な仮眠室もあり、平日朝には、スーツ姿で退館する出張サラリーマンの姿も少なくない。

 温泉そのものはあまり個性はないけれど、群を抜いたコストパフォーマンスに★4つを進呈したいと思う。

お気に入り指数:★★★★☆

施設DATA
温泉名 大和温泉
施設名 奈良健康ランド
施設の種別 健康ランド
所在地 〒632-0084 奈良県天理市嘉幡町600-1(→地図)
電話番号 0743-64-1126
公式参考サイト 奈良健康ランド
営業時間 00:00〜24:00
料金 1,000円(大人・子供とも)
無料の備品 ボディーソープ・シャンプー・シェービンフォーム・鍵つきロッカー・ドライヤー・バスタオル・タオル・館内着・綿棒・化粧品・ヒゲ剃り・歯ブラシ・ナイロンタオル
浴場施設 内湯、サウナ、露天風呂、プール(水着着用)ほか
駐車 可能
入浴日 2004年10月3日
備考 <0081>


温泉DATA
源泉名 大和温泉(源泉所在地:奈良県天理市嘉幡九ノ坪600-1
泉質 ナトリウム-塩化物温泉
泉温 37.0℃(気温:10.0℃)
湧出量 200ton/日(=約140L/min)
知覚的試験 ---
pH値 ---
ラドン ---×10-10キュリー
密度 ---
蒸発残留物 ---
溶存物質総計(ガス性のものを除く) 7.184g/Kg
分析年月日 1997年3月21日
情報源 脱衣場の掲示
1Kg中の成分
     

    

陽イオン mg
ナトリウムイオン 1979.0
カリウムイオン 49.5
マグネシウムイオン 153.0
カルシウムイオン 405.5
鉄(II)イオン 3.3
マンガン(II)イオン 0.1
アルミニウムイオン ≦0.05
陽イオン合計 2590.0
陰イオン mg
フッ素イオン 0.2
塩素イオン 3990.0
臭素イオン 12.0
ヨウ素イオン 0.8
硫酸イオン 2.2
炭酸水素イオン 433.2
炭酸イオン 0.3
陰イオン合計 4439.0

非解離成分 mg
メタケイ酸 69.5
メタホウ酸 85.7
メタ亜ヒ酸 ≦0.005
非解離成分合計 155.2
溶存ガス成分 mg
遊離二酸化炭素 44.4
溶存ガス成分合計 44.4

 


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制作:2004年10月3日 修正:2004年10月3日