奥津温泉　奥津荘

　約400年前、津山藩主が専用の浴場として鍵をかけ、一般の入浴を禁じたことから、"鍵湯"と呼ばれた温泉。それが、ここ奥津荘の男湯なのだそうだ。

　唐破風屋根のある木造2階建ては、いかにも由緒ありげな雰囲気。フロントに入浴手形を提示して、いざ、"鍵湯"へ。

　浴槽の広さは3畳ほどだが、相当に深い。底には、スイカ程もある石がゴロゴロしている。なぜ、こうなってるかと言うと、お湯が湧き出る場所を風呂にしたから。無論、循環ナシのかけ流しである。

　わずかに硫黄臭のするお湯につかっていると、時折、湯船の底からボコッと泡が出てくる。思わずニンマリするいいお湯だ。

　最近、テレビや雑誌でよく紹介されているから、多少の混雑は覚悟の上であったが、約1時間の入浴は完全貸切状態であった。

■お気に入り指数:★★★★☆

1Kg中の成分

　 　　　

　　　　

陽イオン mg カリウムイオン 4.692 ナトリウムイオン 26.536 カルシウムイオン 4.717 陽イオン合計 34.945

陰イオン mg クロールイオン 10.650 硫酸イオン 21.562 炭酸イオン 3.106 ヒドロ炭酸イオン 33.264 水酸イオン 0.272 ヒドロ珪酸イオン 7.105 無水硫酸イオン 0.021 陰イオン合計 76.101

非解離成分 mg メタケイ酸 22.681 非解離成分合計 22.681

溶存ガス成分 mg 炭酸ガス 0.048 溶存ガス成分合計 0.048

　浴場に掲げられた温泉分析書の日付は、何と1962年!!。文字が霞んで正確に読み取れなかった。よって、多少の間違いがあるかも知れない。