徳島ラーメン岩田家(鮎喰店)　★★★

　『徳島ラーメン』と称するジャンルがある。『サッポロ』や『長浜』のような知名度はなく、B級グルメの域を出ないものだが、モノは試しと鳴門の渦潮見物のおりに立ち寄った。

　国道192号線が鮎喰川を渡るところにあり、"しなそば"と書かれた暖簾をくぐると、いきなり下り階段がある妙な作りになっている。日曜夜7時過ぎに訪ねたのだが、店内にお客の姿は見えない。ネット上では、比較的高い評価を得ているお店なのだが、これはいったいどうしたことか。

　注文したのは、W肉盛りラーメン。徳島ラーメンの特徴とされる薄切りの味付豚肉と一般的なバラのチャーシュー、太めの茹でモヤシ、青ネギ、薄切りタケノコが載ったもの。徳島ラーメンのもうひとつ必須アイテム:生卵は、殻つきのまま別途提供される。テンコ盛りの具をかき分けると、トンコツしょうゆスープの中に細めでややコシの強いストレート麺が沈んでいた。

　主食としてではなく、ゴハンのおかずとして食べるのが徳島の流儀---と聞いていたのだが、スープそれほど濃い味ではなく、ゴハンなしでもまったく問題ない。麺の量は3ランクから選べる。

2010.11.19制作