しょうゆチャーシューメン 800円(税込み)
今から30年位まえ、"サッポロラーメン"が全国的なブームになったように思う。私が生まれ育った奈良の片田舎にも、"どさん娘"というチェーン店ができて、父に連れられて食べに行った記憶がある。
大きな中華鍋に豚挽肉とモヤシが投入され、太い腕の店員が豪快に炒める。"醤油"、"塩"、"味噌"と3種類のスープがあって、おまけにバターやチャーシューをオプションで追加できた。それまでの、駅前食堂の"中華そば"とはまったく別の食べ物で、爾来、私はラーメンファンになってしまった。
ところが、その"サッポロラーメン"、最近ではお目にかかることが少なくなった。敦賀にあるこの店は、当時の"サッポロラーメン"を今に伝える店で、クルマでこの街を通る時には必ずと言っていい程、足を運んでいる。
敦賀と言えば、市内には屋台、と言うか、軽自動車のラーメン屋が多数出現することで知られている。"敦賀ラーメン"と言うべき標準的な製法は存在しないようで、各店が独自の工夫で味を競っているようだ。深夜まで営業しているから、一度冷やかしてみるのも面白いかも知れない。