アステルパワーアンテナは、アステルグループのPHS基地局(CS)から発射される電波を受けて、同社のPHS端末に中継する無線局で、NTT DoCoMoグループのホームアンテナに相当する装置である。
アナログ方式でこのような機能を実現しようと思うと、送信回路と受信回路が各2組ずつ必要で、かなり複雑なものになる。しかし、PHSは時分割多重(TDD)というディジタルならではの通信方式を採用しているため、送信回路と受信回路、それに若干のメモリだけで中継ができるわけだ。
さて、パワーアンテナによる中継通信を行う場合、あらかじめ使用するPHS端末(電話機)を登録する必要がある。登録できるのは、パワーアンテナに対応したASTELブランドのPHS端末で、かつ、ASTELグループと公衆契約を結んでいる必要がある。
ASTELブランドのPHS端末であっても、DoCoMoやDDIポケットと契約したものは登録できない。また、ホームアンテナに対応したDoCoMoブランドの端末は、ASTELグループと公衆契約しても、やはりパワーアンテナに登録することはできない。
登録には、パワーアンテナの操作が必要な固定登録とPHS端末のみの操作で可能な簡易登録がある。
後者は、電波状態の悪い喫茶店などに設置し、お客自身に自由にパワーアンテナを使用させるような使い方を想定していたようだが、現実にはそんな面倒なことをする人はいなかったようだ。
1) 電源ON(→起動と同時に自己診断が行われ、LCD(=液晶ディスプレイ)に01〜06の数字が順に表示される。)
2) LCDに"固定"が表示される。"固定 簡易"が表示された場合は、モードスイッチを4秒以上押す。
3) モードスイッチを4秒以上押す。(→"固定"が点滅表示となる。)
4) モードスイッチから手を放す。(新規に登録可能な登録番号が表示される。)
5) PHS端末で、固定登録の操作を行う。
6) "固定"が点滅表示でなくなれば、登録成功。登録ができなかった場合は、"E2"が点滅する。
1) 電源ON(→起動と同時に自己診断が行われ、LCD(=液晶ディスプレイ)に01〜06の数字が順に表示される。)
2) LCDに"固定"が表示される。"固定 簡易"が表示された場合は、モードスイッチを4秒以上押す。
3) モードスイッチを4秒以上押す。(→"固定"が点滅表示となる。)
4) モードスイッチから手を放す。(新規に登録可能な登録番号が表示される。)
5) もう一度モードスイッチを4秒以上押す。(→固定登録されているPHS端末の台数が点滅表示される。)
6) モードスイッチから手を放す。(固定登録されている登録番号のうち、もっとも若いものが表示される。)
7) 表示された登録番号を消去したい場合は、9)の手順に進む。
8) モードスイッチを短く押すと、次の登録番号が表示される。これを繰り返して、消去したい登録番号を表示させる。
9) モードスイッチを4秒以上押す。
10) モードスイッチを短く押すと、その時点で登録されているPHS端末の番号が順次表示される。もし、更に消去したい場合は、9)の手順に進む。
11) LCDの表示が"--"のときに、モードスイッチを4秒以上押す。
12) "消去"が点滅表示されるので、点滅しなくなるまでモードスイッチを押し続ける。
1) モードスイッチを押しながら電源をONにし、更にそのままモードスイッチを押し続ける。
2) LCDのすべてのセグメントが点滅を始めたら、モードスイッチを離す。
3) モードスイッチを4秒以上押す。
4) モードスイッチを離す。
1) 電源ON(→起動と同時に自己診断が行われ、LCD(=液晶ディスプレイ)に01〜06の数字が順に表示される。)
2) LCDに"固定 簡易"が表示される。"固定¥"が表示された場合は、モードスイッチを短く押す。
3) PHS端末で、簡易登録の操作を行う。
1) 電源ON(→起動と同時に自己診断が行われ、LCD(=液晶ディスプレイ)に01〜06の数字が順に表示される。)
2) LCDに"固定 簡易"が表示される。
3) モードスイッチを4秒以上押す。
4) モードスイッチを離す。(→"固定"モードになると同時に簡易登録はすべて消去される。)
ここに記載した内容は、メーカーの公式発表以外に私が独自に解析したものが含まれます。操作の結果についての責任は負いかねますので、あなたの自己責任で行ってください。 |
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2002.1.15 制作 2001.1.18 訂補