クレジット通話のtips

 クレジット通話は、NTTコミュニケーションズが提供する『電話料金後払い』システムである。月100円の手数料を払えば、会員番号と暗証番号が与えられ、NTTのほとんどすべての固定電話から、『ツケ』で通話をすることができる。

 クレジット通話のメリットは、街角の公衆電話がすべてmy telephoneになってしまうことだ。ISDN公衆電話なら、まったく何もいらない。ぱぱぱっとダイヤルするだけで、相手につながってしまう。
 出張先のホテルから電話をかける場合も便利に使える。
 ホテルの客室から電話をかけると、通話料金のほかに『施設利用料』なぞという訳のわからぬ料金を取られることがあるが、クレジット通話の場合、NTTの交換機から『課金信号』(→料金がかかりました、という通知)が来ないので、通話はなかったことになり、『施設利用料』もいらない。ただ、ちょっと大きなシティホテルなどでは、121への発信自体をできなくしてあるところもあるので、要注意である。
 会社の内線から私用電話をかけるときにも使える。もっとも、よほど事情を知ったものでないかぎり、誤解を受けかねないので、やはり私用電話は公衆電話を使ったほうがいいかも知れない。


クレジット通話を使えば、公衆電話が全部my telephoneに....

 さて、クレジット通話(自動)の基本的な使い方は次のとおりである。

1) [1] [2] [1] をダイヤルする。
2) 『ぷっぷっぷっ』という音(第二ダイヤルトーン)が聞こえたら、[3] をプッシュ。
3) あとは音声ガイダンスに従って、会員番号、暗証番号、相手方電話番号をダイヤルすればよい。

 緑の公衆電話の場合、一旦硬貨またはテレカを入れる必要があるが、通話が終わればそのまま戻ってくる。

 音声ガイダンスがうっとおしい、という向きには、一気にダイヤルする方法もある。

1) [1] [2] [1] をダイヤルする。
2) 第二ダイヤルトーンが聞こえたら、[4] に続いて、会員番号、暗証番号、相手方電話番号を順にプッシュ。

 パソコン通信などで、モデムに自動ダイヤルさせる場合は、後者の方法が便利である。

 ATDT 121P4XXXXXXXXXXYYYYZZZZZZZZZZ [return]

 XXXXXXXXXX : 会員番号
    YYYY : 暗証番号
 ZZZZZZZZZZ : 相手方電話番号

 とすればいいわけだ。(内線からの発信の場合は、更にアタマに0Pをつける。)

 ISDN公衆電話にPDA等を赤外線通信を介して接続し、ディジタル通信を行う場合は、次の方法も使える。

 ATD 1213XXXXXXXXXXYYYYZZZZZZZZZZ [return]

 XXXXXXXXXX : 会員番号
    YYYY : 暗証番号
 ZZZZZZZZZZ : 相手方電話番号

 この場合ポーズは不要で、[1] [2] [1] [3] に続いて一気にダイヤルすればいいわけだ。

 さて、ここから先は応用編。

 ISDN公衆電話から、サブアドレスがついた相手方にクレジット通話する場合。
 実はこれ、NTTの職員でも知ってる人は少ないのだが、[1] [2] [1] のあと、サブアドレスボタンを押す。相手方のサブアドレスをダイヤルし、更にスタートボタンを押せばいい。第二ダイヤルトーンが聞こえてからは、上記と同じ手順である。

 赤外線通信などで、直接ISDN公衆電話とリンクする場合は、

 ATD 1213XXXXXXXXXXYYYYZZZZZZZZZZ*SSSSSSSSSS [return]

 XXXXXXXXXX : 会員番号
    YYYY : 暗証番号
 ZZZZZZZZZZ : 相手方電話番号
 SSSSSSSSSS : サブアドレス

 となる。

 ここに記載した内容は、私が独自に調査したものが含まれます。結果については責任を負いかねますので、あなたの自己責任でご利用ください。

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2001.1.3 制作