ひととおりのデータ入力が終わったら、『オプション(P)』→『内容確認』を選択する。
紙の申請書と同じイメージで、入力内容を見ることができる。間違いがないことを確認したら、A4サイズの用紙に1部プリントしてておく。
申請に使用できるのは、一般的な3.5インチ・1.4MbyteのFDである。
入力内容に誤りがないことを確認したら、『ファイル(F)』→『名前を付けて保存(A)』を選択し、提出用のFDにデータをsaveする。ファイルの名前は何でもいいようだが、誰にもわかるようにコールサイン等にしておくのが無難だろう。データをsaveすると複数のファイルが生成されるようである。
提出するFDのラベルには、次の項目を表示することになっている。
なお、提出用FDに記録されたデータは、別のFDにコピーして大切に保存しておくことをお勧めする。間違ってもハードディスクに保存するような真似はしないほうが良い。5年後、あなたのパソコン・HDDが健在である可能性は限りなくゼロに近いだろうから...。
再免許申請に際しては、手数料相当の収入印紙を貼った紙の申請書が必要である。そこで、先ほどプリントしたものを流用する。もっとも、必要事項はすでに印刷されているから、捺印して収入印紙を貼ればオシマイである。なお、私が再免許を受けた時点では、アマチュア局の再免許申請手数料は2.900円であったが、2004年3月29日からは3,050円に値上げになるらしいので、注意していただきたい。
注意:インクジェットプリンタをお使いの方は、収入印紙を貼付する際、あまり水をつけないように。たっぷりの水をつけると、インクが滲んで印紙が汚れてしまう!!
FDによる再免許申請の場合、管轄する総合通信局に提出する書類等は、つぎの3つである。
移動するアマチュア局の場合、送信機の台数ぶんの免許証票(シール)が送られてくる。間違いを防ぐ意味で、返信用封筒の表に必要な免許証票の枚数(=送信機の台数)を書いておく。
再免許申請は郵送でも受け付けてもらえるが、大阪市内に出かける機会があったので、近畿総合通信局に直接持参することにした。(ご存知だとは思うが、再免許申請書を提出する先は、常置場所を管轄する地方総合通信局である。近畿2府4県以外に常置場所がある場合、近畿総合通信局では受け付けてもらえない。)
近畿総合通信局が入った大阪合同庁舎1号館は、京阪天満橋駅近くの、大阪城のお堀を望む場所にある。
このお役所、私が最初にアマチュア局の免許をもらったときは、『近畿電波監理局』という名前であった。5年前、今の免許を受けたときは、『近畿電気通信監理局』といった。現在は『近畿総合通信局』と呼ばれている。
電波を監督管理するだけの役所から、総合通信局へ。近年の情報通信の飛躍的な発展とともに、業務や利権が急速に増大したお役所のひとつであろう。しかし、その庁舎は5年前と同じくぼろっちいものであった。
書類の提出先は、この建物の4階にある近畿総合通信局無線通信部私設二課である。
べつに専用の窓口があるわけでも、美しい受付嬢(?)がいるわけでもない。『私設二課』という札のついたドアをノックして、パソコンに向かっている課員に声をかける。もっとも下っ端らしい係員が振り向いて、書類とFDを受け取ってくれた。
『ちょっとお待ちください。』と言った課員氏は、FDをパソコンにセットし、プリンタで何やら印刷した。どうやら、FDに記録された申請内容を打ち出しているらしい。やれ電子政府だ、ぺーパレスだといいつつ、役人と紙の書類は縁が切れないようである。
特に修正を要求されることもなくOKが出て、総合通信局をあとにした。これで、あとは新しい免許状が送付されてくるのを待つだけである。
2002年5月2日にFDを提出してからちょうど2週間後の5月16日、新しい免許状が郵送されてきた。
手書きの書類の頃は、書類の提出から免許まで1〜2か月かかった記憶がある。さすがに、情報通信を所管するお役所、手際がいい。
今回、初めてFD申請を利用したが、思いのほか簡単であったというのが正直な感想である。
現在の無線設備は無線機1台のみだが、かつて、手持ちの無線機すべてを申請していた頃は第20送信機まであって、書類の記載が大変であった。しかし、今後は一度入力したデータの使い回しがきくから、ほとんど労力を要しないはずである。既製の申請書類を買わずに済むというのもメリットのひとつだろう。
あなたも、FD申請に挑戦されてはいかがでろうか。
各社とも、申請書の書き方等を解説したページがある。
本稿は、2002年5月時点の情報をもとに作成しており、その後の制度改正や手数料の改定については、必ずしも適切にup-dateされているとは限りません。もし、本稿を参考にご自身で申請を行うのであれば、必ず電波利用のホームページで最新の情報をご確認くださいますようお願いします。 |
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2002年5月4日 制作 2004年2月6日 修正